2018年1月17日水曜日

ADR(裁判外紛争解決手続)


相談会などで相談を受けていると、最終的には裁判することもできるけど、あんまりお勧めできないなぁという事案があります。

具体的には、
・お金より気持ちの問題が大きい
・相手方との人間関係が今後も続いていく(ご近所、親族など)
・少額の争いなので費用倒れになりそう
という場合です。

そんなときにぜひ活用していただきたいのが、ADR(Alternative Dispute Resolutionの略)です。「代替的紛争解決手段」と訳されるのが一般的で、この「代替的」とは「裁判外」という意味になります。全国にいろんなADR機関がありますが、福岡県司法書士会にもADRセンター(通称:よかよ)があり、私も手続実施者名簿に登載されています。

ADRは、裁判官が判決を出す裁判とは異なり、当事者同士が話し合って合意を目指します。福岡県司法書士会ADRセンターでは、トレーニングを受けた司法書士が中立・公平な立場から話し合いのお手伝いをして、合意がまとまったらその内容を合意書にして文書でお渡ししています。ADRってまだまだ馴染みが薄いと思うので、今回はそのメリットとデメリットを少しご紹介します!

★ADRのメリット★
・相手方に直接気持ちを伝えられる。
 当事者が同席するので、直接気持ちを伝えられます。法的な判断にとらわれず、お互いが納得できる解決方法を一緒に探していきます。
・話し合いの場所が選べる。
 原則は福岡県司法書士会館内のADRセンターですが、他の場所で行うことも可能です。ただし、秘密保持のため、ご希望に添えないこともあります。
・土日祝、夜間も可能。
 当事者の都合に合わせて決められます。
・話し合いは非公開。
 裁判は原則として公開されますが、ADRは非公開で話し合いを行います。
・費用が安い。
 平成31年3月31日までは事務手数料3,000円のみで利用できます。ただし、郵送費等の実費が3,000円を超える場合は、追加で実費分をご負担いただきます。

★ADRのデメリット★
・相手方には話し合いに応じる義務がない。
 裁判は相手方が応じなくても進めることができますが、ADRは相手方が応じてくれなければ手続きは終了してしまいます。

賃貸トラブル、相続トラブル、お金のトラブル、ご近所トラブル、夫婦・家族のトラブル...裁判するほどではないけど何か解決方法はないかな、というとき、ぜひADRセンターの利用を検討してみてください。お互いの気持ちや事情がわかれば、お互いが納得できる解決方法が見つかるかもしれません。

詳しい手続きについては、福岡県司法書士会ADRセンターにお問い合わせください。

福岡県司法書士会ADRセンターの詳細はこちらからどうぞ。